9/28 第36回 栃木県透析医学会 学術集会に参加しました。

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9/28、とちぎ健康の森で開催された、第36回 栃木県透析医学会 学術集会に参加しました。奥田クリニックからは以下の2題を発表しました。

報告:栃木県透析医会の災害対策の取り組み
1.県内透析施設の災害対策の現状
奥田クリニック 奥田康輔

詳しい内容はこちらをクリックしてご覧下さい。

当院でのハイブリッド型バルーンカテーテルMusutang TM(マスタング)の使用経験
奥田クリニック
○新井美明(アライヨシアキ 技士)、岩波沙織、歌田智也、田崎浩孝、越井正太郎、村山勉、高橋秀明、奥田康輔

【目的】マスタングバルーンカテーテルはBoston Scientific社から発売になった標準型バルーンカテーテルである。シャント静脈狭窄部を高圧で加圧でき、吻合部も拡張できるハイブリッド型のバルーンカテーテルとして開発された。当院でマスタングバルーンカテーテルが複数の狭窄病変のある患者さんへの有用性を検討したので報告する。

【対象】当院で透析を行っている患者さんでマスタングバルーンカテーテルを使用開始した2012年3月より前後15ヵ月間でPTAを行った症例。

【方法】、PTA施行時における治療時間、拡張回数等について、マスタングバルーンカテーテルの使用前後15ヶ月を比較検討した。また、マスタングバルーンカテーテルの使用症例に対し、再PTAまでの日数を調査した。

【結果】マスタングバルーンカテーテル使用前後で治療時間には変化はなかった。拡張回数はマスタングバルーンカテーテル使用後で減少した。マスタングバルーンカテーテル使用開始後での再PTAまでの日数はマスタングバルーンカテーテル使用開始前と比較して延びた症例が多かった。

【結語】マスタングバルーンカテーテルはシャント静脈を高圧で拡張でき、吻合部も同時に治療できる複数病変に対応したバルーンカテーテルと思われる。